かれこれ20年前にもなるが、Honda 2リッターツインカムPGM-FIエンジン(B20A)のオーバーホール記録をアーカイブとして再度記事に起こすことにした。どうぞ、お付き合いの程宜しくお願い致します。
まずは、洗浄から
エンジン内部の汚い光景をお見せするので、不快と思われる方は飛ばしてください。
車体から降ろしたエンジンのヘッドとピストンの状態を見てみる。
このエンジンは17万キロ走行している。まあ、それなりに汚れている。
インポート側。見事に汚れがコーティングされている(悲)。
インマニ側ポートとインジェクター。
インジェクター自体の汚れはなし。これは洗浄剤入りのハイオクを使っている成果か?
エグゾースト側に至っては、煤がこびりついている。マイナスドライバーで少し削ってみたが、0.5㎜ほど体積していた。
バルブを外す
ヘッドの主要な部品はバルブ。これを外さないと先に進まない。バルブスプリングコンプレッサーを使ってひとつずつ外してゆく。
16個もあるから地道に面倒な作業。結構面倒くさい。最近ではレバー式になってるような、簡単に出来る工具もあるのだろうが、貧乏なので昔から使っている昔ながらのこの工具でしこしこ外していく。
バルブを外したヘッドの状態。それなりといえばそれなりだが、やはり酷い。
バルブもそれなりに汚れている。IN側。
EX側。
バルブステムシール
次に、バルブステムシールを外す。
バルブ同様16個あるので、すべて外す。ペンチで引き抜くまぁ、これは簡単。
ゴムの劣化自体は感じられなかった。実際にオイル下がりの症状もなかった。すごい耐久性だ。
エンジンヘッド内側は、オイル管理の賜物か、この距離数にして綺麗な方。上出来。だが、燃焼室、腰下の汚れ方はまた別。
ピストンの状態
ピストンはこれこの通り、ひどいもんだ。
コンロッド向きの横摩耗が激しいな。
やはりピストンの高熱に晒される箇所は、いくらオイル管理を慎重にしていても汚れが付く。致命傷のような傷等はないと思う。
編集後記:一寸にも足らない戯言
年が明けました2023年。今年の「たなくじ」は「変化がある年」だそうで、自分でもそんな気がする不思議な正月を迎えている。いい意味で変化したいものだ。
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