案外うるさい
加湿清浄機を買って暫く使っていた。設置場所は廊下だったので、寝室まではそれほど音は聞こえて来ず、まぁ、こんなもんかなと放置していたのだが、今回寝室の中に設置する事なった。
自分は自称HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)なので、物音や匂い、光に敏感。ちょっとした事でも眠れないし目が覚めてしまう。
寝室に設置して、「静か寝」モードにしていたのだが、第一に、モーターの唸り音「ヴゥ~」オン低周波が気になる。恐らくは一般の人は気にならないとは思うのだが、トラウマもあって、この低周波交流振動のは私は苦手。耳栓をしても低周波はなかなか遮る事ができない。気をそらし、睡魔の力を借りてなんと寝れるかなぁとおもったら、「ズズズ~、ズズズ~」と周期的に音が出だした。
加湿用フィルターの動作音
なんだ?とおもって音の発生個所をよく聞いて特定してみると、どうやら加湿用フィルターの円盤が回っている音だと判明。実際水は入れてないし、加湿自体も切っているのだが、どうやら問答無用で動くらしい。
ならばと加湿用円盤を取り外して見るが、やはり円盤を回すモータとそのギアの音が結構聞こえる。
暫く我慢していたが、気になると耐えがたいのでもうスイッチを切る。使えねぇ~とおもいながらやっと寝れるとおもったが、スイッチを切っているのに音が止まらない。
なぜ?
加湿用の水をためている場合、水を動かさないとカビや腐敗の原因になるからだろうか。スイッチを切っても加湿の円盤は止まらないようだ。もうコンセントを抜いて強制的に動作を止めた。
案外うるさいんだな。どうすれば良いか、眠りながら考える。
加湿機能は買ってからこのかた使った事が無いし、使う予定もないので、そのモーターの電源を切ればいいのだと。
取扱説明書をみると、便利な機能として色々隠しコマンド的なものがあるから、このモーターを止める方法があるのかと思ったが、私には見つける事ができなかった。(もし見落としてて、機能があったら教えてくだされ)プラズマクラスタ―の入切はあるのに、加湿モーターの入切は無いのか。カビが生えても自己責任で、切れるモードを用意してほしいもんなんだが。
というか、もしかして壊れてんのか?
分解
掃除
まずは分解。・・・とその前に掃除。
フィルターは勿論、掃除していたつもりなのだが、よく見てみると結構な埃が溜まっている。それに表面の焼けもある。それどころか、加湿フィルターにも埃が付いていたり。ん?でもよく見ると、加湿フィルターに偏った形で埃が付いている。という事は動いてなかったという事か?ん?
裏カバーから外す
ある程度掃除ができたら分解する。分解はノートPC等と比べると比較的簡単。
本体裏から見えているボルトを全部外す。外せば裏のカバーはフリーになるが、一か所だけ爪のような引っかかりがある。
裏から見て左下側にスパッジャーを入れてテコるとパキと言う音と共に引っかかりが外れ、全体に上に持ち上げ手前に引っ張る形で裏蓋は取れる。
音の発生個所
外したら、以外と簡単にみえました。この加湿フィルター回転用モーター。
これが煩い。
赤枠がフィルターモーター。緑枠は湿度、温度、匂いセンサー。
モーターはゴムマウントでフロートさせているので、静音への配慮が感じとれるが、動作フローがいまいち。モーター自体も国外製で、なんだかなぁって感じ。何故、内製にできないのか。
煩ければ外してしまえ。という事だが、モーターは黒いコードで穴を通って表側に繋がっている。
赤いセンサー用配線はコネクターがあるのでここで外せるが、モーターにはコネクターが無く、ここからでは外せないようだ。
表カバーを外す
ならば表側カバーを外してみてみましょうかと。
裏からのネジを外せば表側カバーはフリーになるが、操作パネル側で3つの爪が引っかかっているので、同じくスパッジャーでパキパキと外していく。
外れました。
加湿フィルター用モーターの配線を外す。
正面から見て上に制御基板が内蔵されている箱が鎮座する。
上から、基板BOX、中央の白いのがセラミックで出来ている「プラズマクラスタ―7000」の発生源。
大そうな名前だけど、機構はちゃちい気がする。昔、よくあった雑誌の裏表紙に怪しげな健康器具のような・・・(←言い過ぎ)。ちょっとがっかり。
そして、その下の楕円形の白い部分が送風ファンモーター。メインの送風ファンモーターもラバーでフローティングマウントされていて、ここも静音の気遣いが感じ取れるが、私にとってはまだまだ煩い。
さて、問題の加湿フィルタ用モータの配線がこれ。
この配線はどこに繋がっているかというと、この黒い箱の中。
この箱は3つのネジを外すと簡単にはずせる。
開けると、銀色のカバーがされている基板がお目見え。
プラズマのノイズが邪魔をするのだろうか。この辺りは配慮がされている。
赤丸の所に繋がっていたので、このコネクターを外す。
銀の膜が施されているボール紙のような材質のカバーが破れて取れてしまった。
以前、車のアルミテープチューンを試したことがあって(効果は・・・有ったような無いような)、その余りの伝導性のあるアルミテープで補修して元に戻す。(多分そういう事なんだとおもうけど)
あとは、気になる配線等を元に戻して作業は完了。
モーターは外さず、配線だけ纏めて固定。じゃないと多分、どんぐりを埋めた場所を忘れたリスのように、どこに保管したかは忘れる。
加湿フィルターは送風の邪魔にしかなっていないので、枠を残して中のフィルターは外した。というか劣化してたので捨てた。
結果
配線を外すことによるエラー等が出るかと思ったら、何も出ず通常運転してくれた。
勿論、フィルター動作音はしないので、夜中に気になっていた動作音は無く、平穏が訪れた。しかし、メインのファンモーターの唸り音が今度は気になってきた。
どうにか軽減できないか足掻いてみるつもりだ。
というか、加湿機能なんていらないからさ、空気清浄だけで静音に特化した商品作ってくんないかな。
よければ音の良し悪しは俺がチェックしてやるぜ?
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