メルセデス純正、ロックボルトは必要か?
ひょんなことから、ロックボルトの必要性を感じ、ロックボルトの購入を計画。
以前の車でも必ずロックボルトは必ずつけていたが、今回はホイールナットではなく、ホイールボルトなので流用も効かず、数が少ないので簡単に入手もできない。
メルセデス純正は、ボルトの外側がキーになっているタイプではなく、ボルト表面に波型の掘り込みがあり、そこにソケットを合わせて使うという凝ったもの。鍵と一緒。これじゃ、簡単には緩める事はできない。流石メルセデスだなぁと思いつつ、純正の値段をチェック。
ロックボルト4本で1万越え。ひえぇ~。
無理。無理でございます。まぁ、安心に越した事はないですが、そんなにお金持ちでもないので、そこはそれ、恐らくはOEMでの販売だと思ったので色々調べる。
ボルトのサイズ
メルセデスのボルトプロフィールは良くわからん。目測だが実際に計ってみるとこう。
レンチ系17㎜、首下長26~27㎜、ネジ系14mm、ピッチ1.5、シート形状は球面。
球面半径は調べる術がない。
ウェブで見てもはっきりしたことが判らん。
McGard
まぁいいや、と、その数値で調べてみるとMcGardというメーカーで同じ形状のものがあった。品番は28374。某サイトでも出ていた。
メルセデス用と書いてある。しかし、これには球面R系が書かれておらず、品番も右上に表示されていないので少々怪しい。しかし、Mcgurdサイトで調べると、どうやら本物らしい。だた、並行輸入品なので、万が一キーを無くすと、本国へと言わせを行わなくてはならない。めっちゃ面倒で、急ぎの場合はとても困ると思うので、私としてはNG。
では、日本正規品として調べてみる。
「McGard マックガード MCG-38018 ロックボルト M14X1.5X26.7(球面13R)」アウディー、VWタイプとある。メルセデス用として球面14Rで販売されていたものもあるが、長さが45mm。うーん。テーパーがラウンド型なら長さとピッチがあってりゃこっちでしょ?と間違った考えを貫いてしまう。それにしても長さが26mmと45mmだと倍近く違うので、それはそれで合わない。
これはもうフリマを狙うしかないので、色々物色。最近は私の中ではオークションではなく、フリマがメインになっている。以前の車では大変お世話になったオークションだが、匿名で手続きも簡単と手数料は高いが、なるほど使ってみると便利だ。最近はオークションもフリマ匿名モードがあるので良いかもしれないが・・・。
そして、3,000円程で販売されているので速攻で購入。
しかし、購入してからわかった。メルセデスの座面はやはり球面14Rだったという事(落胆)。
しかし、そのフリマで買ったロックナットの保証書欄に使用していた車名が書いてあり、メルセデスとあった。しかし、使用感はあまりなく、恐らくは私と同じようにネジ長だけで判断して、一度付けたがおかしい事に気が付いたと思われる。
さて、しょうがないから再販。同じぐらいの値段で売れたので、まぁいいや。フリマサイトと運送会社だけに貢いでしまった。
さて気を取り直して、商品を選択し直す。
フリマで純正を探す
いくら探しても、もう純正しかないわけです。しかも純正では、McGardのウルトラハイセキュリティロックボルトという、最上級カテゴリに属する機構を備えている。これは、ロックボルトの溝タイプに加え、ボルト周囲に空転するカラーを備える事で、プライヤー等で強制的に回し外そうとする力を逃してセキュリティーを高めている。しかもそのMcGardの商品ラインナップからは、そのサイズは発売されていない。だから、もう純正を探すしかないわけでありやんす。
じゃぁフリマでその純正とやらを探そうという事にした。しかし、やはり狙っている人は多い。見つけたから購入しようとして支払い方法を選択して、少し手間取っていたらもうSOLDになっていた。その商品を最後に暫く出てこない。数か月網を張って出品されるのを待っていたのだが、ようやっと出て来てくれた。
状態はあまり良くないのだが、色が黒でヘッド部分が薄いタイプの物。これを待っていたのですよ。以前はこのタイプを購入し損ねた。
品番はA001 990 1607 で、Aクラス用とあったが、プロフィールが合っていればどんな車種でも付く筈。(←全然学習してない)
今度は何とか購入でき、数日で届いた。
ちゃんと純正の箱に入っています。いいねぇ、と思って開けたらがっくり。カラー部分を半固定する為のOリングのようなものが切れていたり、そもそも付いて無かったりする。
ええ~?そんな表記全くなし。うーん。どういう感覚で出品しているのか神経を疑う。これじゃカラーが遊んで音がするだろう。実物を見るまでベアリングかなんかが付いているのだろうと希望的観測で期待していたのだが、そうではなかった。
カスタマイズ
肝心のキー部分は欠けとか摩耗は無く、問題なく使えそう。錆が少しあったが、オイルで拭けば殆ど気にならないレベル。
それならまぁいい。Oリングなんて代替えがある。と思って引っ張り出したのが、エアコンパッキン用のストレートOリングセット。
R134aで使っていた余りなのだが、サイズ豊富でどれか合うでしょと見てみるとばっちりサイズのものを発見。
ネットで見ても、数十円で売ってますね。さて、そのボロボロになったOリングを外し、ボルト自体を綺麗に洗浄、錆止めの注油をしてそのOリングを嵌める。
タラーン!!
色は違うが、リングがばっちり固定されている。それでいて空転もする。勿論振っても音はしない。完璧でやんす。色なんて見えないから関係なし。でも、こっちの方がアクセントがあっていい感じ♪
これを4本全て行って完成。
こうやって、少し問題ある物を安く買い、自分で工夫して新品同様にするってのは、とても満足感が高い。もっとも自己満足ですけどね。でもこれは大事。
総括
「材料は金さえ出せばだれでも手に入る。大事なのはこれを調理する料理人の技量だ。」
とミスター味っ子(©寺沢大介)の味皇こと村田源二郎もおっしゃっておいでですヨ(笑)。
因みに、重量はやはりロックボルトの方が9グラム重い。ちょっと気になるけど、ホイールの中央部分なので問題ないんでしょう。
しっかり13kgの規定トルクで締める事が出来、現在、何の問題もなく使えている。
金出しゃ何でもできる。金かけりゃ豪華になる。でも、何も面白くない。そうじゃない。
悩んで工夫してカスタマイズして初めて整備やチューニングの醍醐味というものを味わえるんだよ。
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