社会人になってから、憧れの大型2輪免許取得に再挑戦(教習8時間目)

2006年3月6日 今日は暑いぐらいの快晴

6月に入った。長い一週間がやっと過ぎ、待望の土曜日がやって来た。

ふう。長い、長すぎる一週間。

今週は雨が多い一週間だったが、日ごろの行いがよかったのか(苦笑)今日は暑い位の晴れになってくれた。

ありがたい。

危険回避訓練

今日は、危険回避と言う教習内容。

昼から行うそうなのでいつもの時間より1時間早く教習所へ行く。今日は私一人ではなく3人合同で行うらしい。

暫く待機所で待っていると若いおにーさん、おねーさんが現れた。誰かと一緒に教習受けるのは初めてだ。どっちか大型なのかな。緊張するぜ。

直前の教習で、中型乗るのが初めてらしい男性がギッタンバッコンと、非常にぎごちない乗り方で練習されてた。その方と入れ違いに私がコースに入り、どうやら、その後に来たこのおにーさんおねーさんは私がその人と勘違いしたのか、とても冷たい目線を投げかけてきていた。

いや、俺じゃねぇわ。勘弁してくれ。と思うのだが成す術なく。ええけど、大体おれ大型やしさ。いつもそうだ。何かしら他人の所為で邪魔というか誤解が入って自分の人格を否定される事度々。もう生きて行くのが嫌になる程。

暫くするといつもの教官と他にもう一人教官が現れる。

教官

良く体をほぐしておいてください。

そか。あいあい。この暑い中、体操をして待つ。中型の二人は横目で私の体操を冷ややかな目で見ている。

ふん。

中型2台と大型1台を教官がバイクを暖機し始めた。つー事は、なんだ、大型は俺だけか。ちょっと安心。

教官が本日のメニューの紹介をし、まずはウォーミングアップでいつものスラローム、一本橋、波状路を繰り返す。また1週間経ってるので、やはり感覚を思い出すのに少し時間が掛かる。スラロームがぎこちない。

そんなこんなで、次は指示された場所に集まる。

判断力測定?

道路を塞ぐようにパイロンを1mの間隔で並行に2本、その10m向こうに同じように2本。その向こうにパイロンよりちょっと広めの間隔で2本の白線と、10センチ幅のゴムが5m程引いてある。

100m程手前のスタート点からパイロンの間を指定速度で進入し、ブレーキを掛けずにパイロンを抜けた所で、教官の旗に従ってゴムか、白線の外側に車線変更する。

旗の意味は、

  • 白旗が右
  • 赤旗が左
  • 両方上げたら急制動

教官は意地悪して、右の白旗なのに左側に旗を上げたり、逆に旗を上げる事があるが、ちゃんと上げた色を判断して左右、急制動してくてはならない。んー、上手く行くかな・・・。

さて、これに加えて初めて体験するのが無線。フロントエンジンガードに付いているスピーカーから無線の音声が聞こえると言うシステム。

「ガー、キーーン」

近くで話すとハウリングしちゃいますよ・・。

さて、コースを1週してからスタート地点に到着。

無線

はい、では大型の方、40kmで行ってみましょう。

はいよ。ビューン。

さぁ教官、どっち出すんだ?どっちだ?どっちぃ!?早く出せ!どんどんパイロンが近づいてくる。40km/hは保持。 パイロン通過、教官が旗を上げる。

右側に赤旗 !?

一瞬、右にバンクさせようとしたが、何とか左に車線変更出来た。いきなり逆かよ。意地悪だなぁ・・・。

次は中型の方。中型は30Km/hで進入する。左側に白旗。迷わず左側に車線変更された・・・。

シロハタはミギー!

と、教官が旗をぱたぱたさせて注意している。

ははは。そら間違うよねぇ。これが交通事故と言うものだ。難しいねぇ。これを何回か繰り返す。

急制動の場合タイミングがわからずちょっと前輪をロックさせてしまい、目の前の教官が当たりそうな感じでびくっとされてしまったが、なんとか止まれた。その他は何とか間違えずにこなせた。

おっさんとの反射神経の差

いやしかし難しいねぇ。これは以上で終わるが、教官が質問してきた。

教官

旗を上げた所は、バイクがどの辺りに来た時だと思いますか?

・・・2個目のパイロンのちょっと手前かなぁ・・。中型の方は、1個目のパイロンの近くと、2人とも言う。 あれ・・・、俺ってやっぱおっさんだから気が付くのが遅いのかなぁ・・。

教官

実は1つ目のパイロンが前輪に掛かった時に上げてます。と言う事は、言われた所までが何も出来ない空走距離となります。30km/hと40km/hでは、1秒に進む距離が違うので、感覚としてこう言う差が出ます。

なるほど。俺が鈍感な訳ではなかったのか。ちょっと安心。

さて、次は高速コーナー体験。同じようなパイロンを抜けてそのままブレーキを掛けずに、一番イン側のレーンでコーナーを曲がる。

教官

はい、大型の方、最初は20km/hで行ってみましょう。

はいよ。ぶーん・・・。

20km/hってこんな遅かったっけか? まぁ、難なくクリア。

教官

次は25km/hで行って見ましょう。

ぶーーん・・・ぎゅーーーー。お、結構バンクさせないと辛い。

教官

はい、次は30km/hで行って見ましょう。

ぶーーーーん・・・、キュキュ!。うげー、リアタイヤ滑りますよ。

教官

もう限界でしょ?

あいあい。無理ムリ。

教官

次は、自分で安心して通過できる速度で行って下さい。[

ん。じゃぁ25km/hで。

ぶーーん・・・ぎゅーーーー。

何回か走っていると、教官がコーナー出口にパイロンを寝かせた。おー?その内側を通れってか?望むところだ。

ぶーーん・・・ぎゅぎゅーーーー!

結構辛いが、なんとか内側を通れた。中型の方は、コーナー途中でパイロンに気が付いたのか外側を走る。 これを通過した所で、また召集。

流石大型?

教官

“]あのパイロンを何処で気が付いたか、コースに立ってもらえますか?

え?えーと、出発点だけど、そんな遠い所まで行ってられんがな。この辺かな。とパイロン辺りに適当に立つ。他の方はコーナー入り口に立つ。あれ・・・。また俺やらかしたか?

教官

これは、コーナーをどの位先まで見通せてるかと言う事が問われます。流石、大型の方は先まで見ておられますね。

え、いや、だってさ、スタート地点からパイロン置くの見えてたもん。 なんて言えず、

教官

え?あ、いや、ははは・・・。

と、笑って誤魔化す(^^;
が、おに~さんおね~さんは更に冷ややかな目で俺をみる。・・・まったく人間が嫌になる。

じゃぁ、あのパイロンは障害物だった訳で、内側を通る必要は無かったのか。 なんだ。ま、ええか。

一応、これで危険回避教習は終わりらしい。余った時間は自由に練習せよ、との事なのでスラロームを集中的にこなす。 んー、やっぱまだ納得いかんな。たまにコースアウトする位。

で、ふとしたキッカケで、少し前姿勢で腰に力を入れた形で抜けると「ドカ」と言うショックを吸収出来る事が判った。 お、ちょっと判って来たかな。 これを再度やってみるが感じが違う。ちょっとアクセルを開けすぎて前輪が浮く時もある。 やっぱ開けすぎだな・・・。 と思っている内に教官が終わりの合図。

はぁ、終わりかぁ。早いなぁ。でも今日はあと2時間あるし。今日の教習で、やっぱりコーナーっつーのは、難しいって事が良く判った。気をつけましょう。

次は、1時間後。飯食ってから再スタートだ。