総合サービスメニューが無い。
Windows2003の動作検証として、Hyper-V上で「Disk2vhd」で旧サーバから引き抜いてきたディスクイメージファイルをWindows2019上のHyper-Vにインポートして立ち上げた。
例のごとく「リモートデスクトップセッションでマウスがキャプチャされていません。」と出たので、はいはいと「操作」メニューから「総合サービス セットアップ ディスクの挿入」を実行しようとしたが、無い。いつもなら、この統合サービスインストールで解決したのだが、なぜか無い。
お決まりの仕様変更
調べるとWindows10、Windows2016から無くなっているそうだ。すべてアップデートで対応するとの事。恐らくは、メインストリーム外はサポートしませんという事だろう。
このサイトでの紹介ではWindows 2008R2 / Windows7以降対応との事。それではWindows8、Windows2016のシステムから統合サービスのISOを持ってくればどうだろうか。
幸い、お蔵入りしていたWindows2012R2が起動出来、しかもHyperv-Vマネージャ付だったので、その中を調べるとあった。
C:\Windows\System32\vmguest.iso
これを、Hyper-Vの仮想DVDドライブにマウントし、インストールすればOKな筈。
※因みに、Windows8.1Proでは見つける事が出来なかった。
兎に角は、マウスが使えないのでキーボードを駆使して実行する。
これで済むはずだった。
だがしかし、そうは問屋が卸してくれない。この統合サービスは、Windows2003SP2以降でないとインストールできないのだ。
ない頭を絞ってSP2に上げる方法を思い出すが、忘却の彼方・・・。
色々調べていくうちに、当時アップデートは何故かIE上で行ってた事とかを思い出す。10年以上も前の事なんて覚えてないし。逆に懐かしさがあってほっこりしたり。
当然の事ながらウェブ上からアップデートなんて提供されていないし、それ以前にネットに接続は出来ない状態だからこれは無理。
根気よく色々検索すると、アップデートファイルを見つけたのでそれを当ててやる。
w2k3sp2_3959_jpn_x86fre_spcd.iso
ファイル容量400Mb程。これもIS0なので、Hyper-Vにマウントしてやることでインストールが出来る。
この頃はインストールはなんでも、一旦HTML上に展開するのが流行りだった。今考えると、とてもうざい感。マウスが使えないのでキーボードのタブキー、矢印キーを駆使してインストールリンクまでなんとかたどり着いた。
よしよし。お約束の「次へ」ボタンでインストールを実行する。
これがまた長い。3、40分はかかっただろうか。マシンスペックも昔ほど遅いサーバではないのに処理時間が長い。作業前に入れたコーヒーは完全に冷めてしまう時間。そういえば当時はこれぐらい時間がかかるのが当たり前だったから苦に感じなかったのかもしれないが、今どきのOSの速さと比べるととても遅く感じる。
さて、SP2が無事インストールされ、再起動後、いよいよ目的の「総合サービス」のインストールである。Windows2012から引き抜いてきたvmguest.isoを再度マウントし、インストール再開。
そしてインストール中にデバイスの認識を次々にこなしていく。この「総合サービス」がとても頼もしく感じる。
マウスが動いた
そして、微動だにしなかったマウスも見事に動くようになった。また、今までなかった「ネットワークアイコン」も現れた。素晴らしい。
再起動して無事全てマウスが操作できる事を確認できた。マウスがあるのってやっぱ楽だ。こう思うと、いつも当たりまえにあるものが無くなってから大事さに気が付くと言う奴だ。
嬉しいのでマウスで字を書いてみた。なにか、MSDOS時代に戻ったような錯覚。(あ、武勇伝語る爺さんになってしまったがご勘弁)ついでに使いやすいように画面も広くしてやった。
兎に角、これでWindows2003(R2)の動作検証ができた。よかった。
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