エアーホースリール、劣化したホースの交換

ホース劣化

ガレージに念願のエアホースリールを取り付けたのが2012年。

それから12年が経ち、流石にホースが劣化して内側のメッシュが見えるようになってしまった。

エア漏れこそ起こしてはいないが、いつ漏れ出すかわからないので、今のうちに交換しておこうという事にした。

ホース径は外径12mm、内径8mmの特殊なやつ。でもそこはそれ。本家ストレートさんでは、同じ径のホースが売られていたので、それを流用する。

価格も一般に売られている10Mホースよりも割安。接続カプラも付いてて、これは嬉しい。

交換作業

基本、分解しちゃ駄目って書いてあるので、やっちゃ駄目なんだけど、はい。新品買うほど裕福ではござらん。そして、この物価高で今新品を買おうとすると、12年前に買った価格より倍近い価格になっている。これにはちょっと参った。輸入品になるので高くなるのは当たり前なのだが、10年足らずでこれはちょっと酷いなと。政府は一体何やっとんじゃと言いたくもなる。

閑話休題

分解

まずは分解。吊り下げ金具と周りのボルト2つ、そして真ん中の17MMの袋ナットを取り外すとカバーはフリーになる。

ホース取り出し口の大きな黒い部品のネジを外しても、ローラーが外れるだけで、そのものが分解できるわけではない。

その黒い部品がカバーに食い込んでなかなか開く事が出来なかった。そして、ホースの巻き取りの力が加わったままだと回転軸がカバーに引っ掛かり外すことができない。

まずは、その巻き取りの力を解放する必要がある。ホース先端の保護ゴムがホース取り出し口に引っ掛かるので、2つのネジで止まっているローラーを外す事で巻き取りの力を解放でき、やっとカバーを外す事ができた。

開いたらまずはラチェット部とその奥には巻き取り用のバネがあるので、これを分解すると厄介な事になるのでこれは弄らず「そっと」裏返す。

裏のカバーは金属の供給用のパイプを外すことで外すことができた。

灰色のスチールカバーは4つのネジで固定されているので外すと、ホース接続の大元が現れる。

ホースを固定している樹脂クランプを外し、中心からホースを引き抜くと、中心のシャフト全てが露わになる。

ここのグリスは回転する一番大事な箇所。塗られているのはモリブデングリスのようだ。

新ホース取付

ホースからコネクタ部を外し、新しいホースを繋ぎ替える。

Oリング交換

中心のシャフトにはOリングが仕込まれているので、ついでに交換する。

サイズは内径22㎜、外径29㎜(R-18)。Oリングセットからチョイス。

やっぱOリングセット買っててよかった。

グリスアップ

Oリングを3つ交換し、モリブデングリスを塗りたくる。これはリアカップ交換と同じ要領。

新しいホースをこのまま綺麗に巻き、グレーのカバーを取り付ける。

組付け方向

次に一番外枠のカバーを取り付けるのだが、ここは実はネック。取付方向を何も考えずにつけると、ホースを全部引き出した時にラチェットの機構の所為で戻らなくなる。

ホースを全部引き出した時に、みどり枠内にラチェットが入るようにして組付けないと、いくら引っ張ってもラチェットが解除できなくなる。私は一度組み上げてから気が付いた・・・・。というか、解析するのに大分時間がかかった。分解図が無いからしょうがないけど、トホホな気分。一応、このラチェット部もハブグリスでグリスアップしておいた。

完成と副産物

最後にもう一度シャフトにモリブデンを散布してホースコネクターを接続して完成。

漏れもなくスムーズな動作を確認。うんうん。

副産物として、痛んでいない所を切り取って延長エアホースも出来上がった。

もう一つ10m級の延長ホースがあるので、併せて30mまでは引っ張れる。(←そんなに広くない(悲))

ブログ後記:一寸にも足らない戯言

このホースリールはほぼ金属製なので耐久性はやはりすごいものがある。ホース以外はなにも劣化していない。もし、このホールリールの前に買って返品した樹脂ケースのものだったら恐らくはここまでもっていないのではないかと思う。素晴らしいですよストレートさん。