教習車専用
休み時間、今日はAT教習が有ったのか銀羽が置いてある。ちょっと観察していると、妙な文字を見つけてしまった。「教習車専用」なんじゃこら?
そんなバージョンがあるんだ。何処がちがうのかな?
通常、この型のスクータは足を投げ出すように乗るが、この教習車には小ぶりだが、足の部分に転倒保護用のガードが張り付いている。これの事なのかな。
色々詮索してみるが解決せず・・・。
ま、ええかと思いつつふとグローブを見てみると、古い所為か知らない間に経年変化も加えて、擦れて手の平の部分がぼろぼろになってきている。
・・・まずい。替えはあるけど、下手に替えてしまうと感覚が変わるからこれは避けたい。なんとか持たすしかないか。
最後の教習12時間目
体操して待っていると、とうとう12時間目が始まった。
あいあい。
さっきコース忘れたから、ちょっとおどおどしながら走る。
でもなんとか思い出せた。クランクを抜けてS字に入ろうとした時に教官から指摘が入った。
は、確かに。幅2メータあるか無いかの細い道だけど、そうか、寄せるのか・・・。
もっと早く言ってくれ!!
まぁ、良いタイミングだったので気になっていた質問をしてみた。それは、どう見てもこのクランク出口も丁字路だから左右確認する必要がある筈なんだけど、教官は確認していなかった。
当然、私も真似て確認無しで教官からの指摘も無しだったのだが、回答は意外だった。
おおーい。マジっすか。最初から指摘してくれよぉ。
つー事は、教官の真似してたら駄目だって事か。他にも何箇所かあるけど、真似せずに気になる所は確認をしよう。
コースミス
しかし、クランク、S字の出口で首を振るとバランスが崩れる。この時のヘルメットはとても重く感じる。
あぁ、もうちょい早くから練習しておきたかった。もう最後だぜ。うおー。どうしよ。
ちょっとまた動揺が入り、2コースの道順を間違えてしまった。問題のクランク、S字を抜かしてしまった。
良く似ているパターンなのでさっきもここで迷った。自分もコースを間違えたのに気が付いて、あれ?って思ったが、教官も指摘なしなので、「あってんのか?」と思いつつ走るが、やっぱりクランク、S字やらずに終点に着いてしまった。
何か言われるかな・・・。
あら?教官も気が付かなかったのか。
まぁ、人間だからたまに間違いはあるよね・・・・(^^;
大忙しのクランクS字
検定もこのぐらいやさしかったら良いけど、間違いなく厳しいからなぁ。甘えは禁物だ。自由か。じゃ、そのクランク、S字&急制動を練習する事にする。とにかく、クランクS字は低速のくせにやる事が多い。
右ウインカ出して進入までビュッと加速。入り口入るまでに1速。ハンクラ使って最徐行。入った所でウインカー左。
クランク出口付近で左右確認、左折。左に寄せてすぐにウインカー右。
すぐに右折。S字進入して出口で左右確認。右折の瞬間にウインカ左。1m行くか行かないかで左右確認で左折。ここで車が来てたら止まらなければならない。
その左右確認があるか無いかで全然安定性が違う。スラロームがなんとかなったらこの難関だもんな。
時間はあまり無いので時間の限り繰り返す。
急制動はスピードを出しすぎなければなんとかなりそう。
クランク、S字はまだふらつくが、ムリそうだったら確認無しで行くか。コケルよりましだ。
全教習終了
教官から、「モドッテコイ」の合図。
はぁ、終わりか。停車順序をこなし、これで終われたら良いなと思いを込めてナナハンのハンドルから手を離す。
あら、そう?
だ、だから、それを言ウナって。
ええ、とっても。その意識して過ごすってのは、とてもパワーが要るのですよ。
で、また見極めがどうのとかは一切言われず、
とだけ言われて去っていった。
て、事は見極めOKなのね。相変わらず端折る人だ。でも教官、とりあえずだが12時間教習してくれてありがとう。
後は自分との戦いだな。暫くコースを眺めてから教習所を去る。
帰宅してから、不安な気持ちを打破するにはイメージトレーニングしかないかと、暫く空想でコースを走る。これを毎日続けるか。長い1週間になりそうだ。