古くなった既製品PC
富士通やNEC等有名メーカのOSのライセンスが付属している既製品パソコン。以前では、OSのインストールCDが付属していて、そこにプロダクトキーと言うライセンス番号が付随していた。OSクラッシュ等でクリーンインストールを余儀なくされた場合は、そのCDが必要で、更にプロダクトキーが要るので、まず、あれはどこへ行った?と探す事から始めるという困難が付きまとっていた。
気が付けば、リカバリCDが付属しているが、そのプロダクトキーはどこを見てもない。それもそのはず、以前、オフィスのプロダクトキーがない場合のアクティベーション方法を書いた内容のように、時系列としては逆行するが、OSのプロダクトキーはマザーボード内に格納されており、表面的には何も見えない形となっている。これはマイクロソフトのプロダクトキー不正利用防止対策だ。
再インストール後等のライセンス再認証方法
大体の製品には、リカバリCDやHDD内部にリカバリー領域を持っていて、メーカーによって方法は異なるが、リカバリーのアプリからウィザードに従って進むか、リカバリCDから起動してそのまま説明通りに進めて行けば、工場出荷状態になり、OSライセンス認証も行われた状態になる。
そのリカバリー機能が全て喪失してしまった場合、同OSで同エディションのインストーラであれば、OSをインストール後にPC本体に内蔵されているプロダクトキーを呼び出し、再認証する事でOSだけは使えるようになる。勿論、ノート等の特殊機能だったり、パソコンに付属しているアプリ等はインストールされていないので使えない。
これはライセンス的に問題はない筈。間違っている場合は指摘ください。
プロダクトキーの呼び出し
OSをインストール後、未認証状態のOSでコマンドプロンプトを起動し、以下のコマンドを入力する。
wmic path softwarelicensingservice get OA3xOriginalProductKey
すると、テキストでプロダクトキーが表示される。
このプロダクトキーをコピーする。
メーカーPCのプロダクトキー内臓ではなく、DSP版等、自作PC等で別途購入したライセンス等だとOA3xOriginalProductKeyと表示され、確認する事は出来ない。
コピーするには、プロダクトキーをドラッグして白色に反転させ、コピー範囲を決める。次に左上の赤枠をクリックするとメニューが表示されるので、編集
→コピー(Y)
をクリックすると、クリップボード(PCが覚える領域)にコピーされる。
プロダクトキーの再認証
大前提としてインターネット接続は出来ている状況での手順。
ALTキー+E
でエキスプローラ―を起動し、その中のPC
を右クリックしてプロパティーを表示。赤枠のプロダクトキーの変更またはWindowsのエディションをアップグレード
を選択。
ライセンス認証画面で、プロダクトキーの変更
をクリックする。
プロダクトキーの入力画面が表示される。
クリップボードに保存した文字列を、Ctrl+V
キーボードを押下して貼り付け、次へ
をクリック。
うまく行けば認証済み
と表示される。
システムプロパティー部分も認証されている事が表示される。
考察
今までは既製品PCがOSクラッシュし、リビルドCD、領域が存在しないのであれば、また高いWindowsOSを買い直す必要があると勝手に解釈していたのだが、この方法であれば古いPCでもSSD化するなりしてスペックアップする事でまた使えるようになる。(Windows11はシステム要件不足なので論外だが)これは嬉しい。また、Windows7ライセンスでもエディションを合わせて置けば、Windows10でも認証は通る。(勿論、同じPCで使う事が前提。別PCに入れてしまうとライセンス違反)これこそ、SDGsってやつじゃないのかと思う今日この頃。あるものを少し手を加えて長く使う。これだよ。(←何言ってんだか)
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