VREC-DZ300 カロッツェリア ドライブレコーダーを壊した。

最近のドライブレコーダはUSB電源の5V

今まで取付けていたドライブレコーダはショック時のみ記録されるタイプで、しかも誤動作というか、例えばエンジンをかけてすぐにエンジンを切る等をすると、すぐにエラーになって録画がとまるという不具合を抱えていて、いつも録画不良の警告音が鳴り響くというポンコツなドラレコだった。一応、日本有名メーカ―だったのだが、メーカーに問い合わせてもアップデートせよとか、いろんないちゃもんを付けられて、結局対応は無し。うむぅ~(怒)

怒ってても仕方がないし時間がもったいない。何より、いざという時につかえないのでは意味がないので買い替える事にした。勿論、そのメーカは選択肢から外し、今回はドラレコ業界では少々珍しいカロッツェリアを選択した。

VREC-DZ300

このドラレコ。フロントガラス装着タイプで、ステー等を介さず、本体をそのまま接着するタイプ。左右の調整はどうするんだ?と疑問に思うが、広角(111度)なので、調整する必要が無い。上下は流石にガラスの傾斜角があるので調整は出来る。ピント調整等も無く、その辺りは上手く作られている。

また、バッテリが内臓されているので、エンジンを切ってから50分の間、振動や映像に変化があると20秒間記録されるようになっている。買い物等の駐車場で被害に威力を発揮するだろう。GPSが付いているので場所の記録や勿論、日時が狂う事が無い。以前のドラレコは内臓時計なのでどうしても時間が狂ってしまい、いざという時の証拠が曖昧になる恐れがあったが、これはその心配がない。

価格もまぁ、そこそこのお値段はするが、必要経費という事で購入。

5V機器に12Vを直繋ぎしてしまった。

製品にはシガーライターソケットが付属しているが、その接続は大嫌いなので、以前のドラレコのAC電源から引いていた配線を利用した。新しい配線コネクターに接続して、電源が来ているか動作確認をする。車のキーをACCにして電源を入れたら、「プチ」という音がして、何やら過去嫌な経験をした時に嗅いた臭いが鼻を突く。

そして、ドラレコ沈黙。

あれ?

この臭いは基盤がショートした時の臭いと同じじゃないかい?・・・嫌な予感がする。そしてハッと気が付く。そういえばこのコネクターはミニUSBじゃねぇか?という事は電源が5Vだったんじゃないの?と箱を慌てて掴み、仕様書欄を震える手で確認すると、やはり5vとあった。

がびーん。

はい、1万数千円が一巻の終わり。

自分での失敗なので保証も効かない。あう~(大粒の涙)

付属のシガーソケットアダプタ接続だったから12vとたかをくくっていたのだが、よく見てみると、単純に12vを取り出すだけではなく、5v降圧コンバータが入っていた。やられた。

えーと。どうしようか・・・。とりあえず後で分解してみてみるとして、ドラレコはすぐにでも必要なのでもう一つお買い上げ(悲)。

元々USB電源が付いている車だったので、今度はそこから配線を繋ぎ直して装着した。勿論今度は問題なく装着、動作を確認し、早速壊れたドラレコを何とかすべと作業に入る。汎用のモスフェット等だったら良いなと期待を抱きつつ・・・。

壊れ具合を確認

兎に角、どんな事になっているのか、その壊れたドラレコの基盤を見てみる。装着前の動作確認状態なので、まだ保護フィルムも剥がしていない状態。勿論両面テープも真っ新だ。早速開けてみる。

本体下部の2つのプラスネジ(0番)を外し、

少し底辺から浮かせ、開いた側面の隙間からスパッジャーを差し込み、爪を外して分解する。

モニタ側から基盤に接続されているフラットケーブルのコネクタを外して分離する。

コネクタには黒いテープが張り付けてあり、衝撃で外れないような工夫が見て取れる。

基盤自体は4か所で同じネジで固定されているので外し、その他、バッテリ、スピーカーのハーネスを外して大まかな分解は終了。

さて、問題の基盤だが、見たところ、ショートしたような所が見つからない。恐らくは、スチールで保護されている中にあるのだろう。

この板は基盤に嵌っているだけなので、マイクロドライバー等の先の尖ったものでこじると外す事ができた。

やはり、その保護板の裏面にショートした痕が残っている。実際のショートしたチップはというと、丁度T型のステーの真下にある。

やはりチップがショートしていた

このステーを外すには、基盤にがっつりハンダで固定されている。外そうとヒートガンで外そうと頑張ってみるが、外れてくれない。基盤はチンチンに熱くなっている。これ以上すると他のプラスチック部品が痛みそうなので断念。とりあえずそのT型ステーをリュータで切って、交換できるものかを探ってみる。

何とか両端だけを切って、持ち上げる事で原因のチップが露わになった。

しっかりショートしてます。(落胆)

うーん。ただのモスフェットじゃないみたいで、表面の印刷は、パンクした所為で何が書いてあるのかさえ分からなくなっている。

じゃぁ、チップ事外してみましょう。

拡大すると、

マークとしてはG。「U44B 2206B」と読める。

一応ググってみたが何もヒットしない。その他、色々調べてみたのだがわからない。これは諦めるしかないのか。(ご存じの方居られました教えてください)

情報が無い。仕様がないので、中古の安い同型がフリマ等で出てくるのを待つ。暫くしたら、数千円で画面表示異常のものが出品されていた。フリーズもするとの事だったから少し迷ってたら既にSOLDになっていた。うーん。

それから、色々探しているのだが、なかなか手ごろなものが出てこない。勿論新品価格では買えるのだがそれじゃ意味がないし・・・。

それから、待つ事数ヵ月。やっと手ごろな物が出てきたので落札。

程度は良いのでそのまま使っても良いかもだが、折角新品のガワ、そしてバッテリ、モニタがあるので、中だけ換装する。

手順は分解方法と同じでそれを逆に繰り返してやるだけ。だが、最後のモニターのフラットケーブルをコネクターに接続する所で少してこずった。

ケーブルが短いのと、コネクターのロック部分が小さいので、なかなか嵌ってくれない。なんとかピンセットを駆使してケーブルをコネクタにセットし、ロックする事ができた。ロック後、元々張られていた黒いテープを張り直し、セット完了。

車へ装着

別の車にはそれなりのドラレコが付いていたのだが、このドラレコも冒頭で紹介したように、機能としてGPSが無かったり駐車時録画が出来ない廉価版ドラレコだったので、直したついでに入れ替える。

無事装着できた。・・・が、接着面がスモークではない所に張らざるを得ない状況だったので、やはり気泡が入ってしまって気になる。

位置的にももう少し下へずらしたかったので、ドラレコ専用の両面テープを買い直し、張り付け直す事にした。

エーモン3933 超強力両面テープ

代替、型番で両面テープと検索すると、その機種に合った両面テープが出てくるのだが、何故かヒットせず、ヒットしても在庫切れ等だったので、3M社製の汎用のものであれば自分でカットしたらいいじゃないかという事で、車カスタマイズ部品メーカーの「エーモン」さんの両面テープを購入。(最近商品番号とパッケージが変わった?)

これ実は本当に重要で、そこらへんに売ってるただの両面テープでは直ぐにドラレコの自重で剥がれてしまう。製品に張られていた両面テープにも同じ3Mのロゴが入っていたので、品質は間違いない。

切り取りは、ドラレコ2台目の取付ベースが余っているので、それを型に切り取る。

先ずは、現在のテープを取り去らないといけないのだが、これがまた強力でなかなか綺麗に剥がれてくれない。

スクレーパーでゴリゴリやればいいのだが、フロントガラスには紫外線カットコーティングもあるので、あまりゴリゴリはやりたくない。なので、プラスチックのヘラとブレーキクリーナーでコーティングが剥がれないように、優しく気長にごしごしやる。10分ほどで何とか綺麗に剥がれた。

気泡が入らないように張り付けるには

ミラーに隠れるように少し下にマスキングテープで位置決めをし、先に両面テープだけを空気が入らないよう端から押さえながらゆっくり張り付ける。

このドラレコでは取付ベースに既に張られていので、どうやっても空気が入ってしまうのだが、こうする事でガラス部分に気泡を入れず、綺麗に張る事が出来る。

品質もドラレコに張られているものと同じように思える。若干黒味が薄いかも。

ドラレコ付属の両面テープでは、接着面が2面に分割されていたが、それは空気が入らないようにの気遣いだと思う。今回はより接着面を広くする為と、ズレて見た目が悪くならないように、敢えて一枚にした。というより、分割するのが面倒だった(苦笑)

この状態で室内側の保護テープをめくり、ドラレコ取付ベースを張り付ける。

この時、気泡が入っても表面には出ないので、後は縦横の角度を気にするだけで張り付ける事が出来る。

ベースに本体をスライドさせ、無事取り付け完了。

結果、かなりの出費にはなってしまったが、失敗をリカバー出来、また、昨今の煽り運転事情や事故、当て逃げ等リスクの低減等、気になっていた事を済ませる事が出来たのですっきりした。

これからは装着前に電圧を調べて取り付けるよう注意する事にする。

2023年8月:追記

運転中、ひやっとした場面に遭遇。一応メモリから映像を保存しておこうメモリを取り出し確認すると、なんとその日の朝から録画できていなかった事が判明。恐ろしい。「壊れてるから確認しとけ」とのお告げだったのか。大事に至らなくてよかった・・・。

メモリ内には壊れたファイルが多数見つかる。とりあえずメモリを交換するが、本体自体もボタンに動きが追従してくれない。リセットで一応動作はもとに戻ったが、暫くすると現象再発。メモリを確認しても録画がされていない。メモリは新品と交換したので、もう、本体がおかしくなったと判断せざるを得ない。

取付から2年経っているが、中身はこの記事の通り中古だったので寿命は短かかったのか、そもそも、もう買い替えの時期なのか。だが、買い換えるにしてもすぐに何がいいのか分からないから、とりあえずはまた中古を買ってしばらく時間稼ぎをし、その間に新品を物色してつける事にする。

いやしかし、そのまま気が付かずに運転していたとしたらぞっとする。家内の車のドラレコも総点検し、メモリも新品に交換しておいた。車点検時にドラレコも確認しなきゃなと痛感した。保険屋のドラレコにするのも良いのか。

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