序章:一寸にも足らぬ声
あれは、あの大震災が起こった年、2011年3月に納品したIBMサーバを、やっとのこさ引き上げる事ができた。
これまた埃塗れだったが、やはりIBMは壊れないという事を実証している。サーバはまだこの時期レノボの息はまだ掛かっていなかった筈。
リプレースしてから暫く、コールドスタンバイで惨事の為にデータの温存をしていたが、もう流石に必要ないだろうと廃棄する事となった。
処分する為にRAID(RAID1ミラー)を初期化してからハードディスクの破壊処理を行うのだが、あれ?どうやったらRAIDシステムを呼び出すのか忘れてしまった。
IBM System x Server Firmware
電源を入れて、やたら長く感じるBIOS起動。5分ほど経ってからやっと表示されたIBMのBIOS選択画面。
ここのオプションにRAIDメニューは無いから、この次のフェーズだったっけ?とスルーすると、いきなりWindows2008R2が起動してしまった。ま、正常に起動するというのは非常に有難い事で、無事ログイン画面まで起動できたら、もう一度再起動する。再起動すると、コールドスタートからのBIOS画面までの待ち時間は無くなり、比較的に速くBIOSまで戻れる。
<F1>SetUpで中に入り込むと、いつものBIOS画面(UEFI)が表示され、やはりRAIDらしき文言は見当たらないが、マニュアルを紐解いていくと、このBIOS画面内で完結出来る所までたどり着けた。
ま、誰もこんな記事見ないだろうけど、備忘録的に記録。
ロジカルドライブの初期化方法
BIOS内、Adapters and UEFI Driversを選択
Available Adapters and Drivers 配下に現在利用可能なデバイスが表示されるので、スクロールして、LSI EFI SAS Driver項目の I-PciRoot(0x0)/Pci(0x3,0x0)/Pci(0x0,0x0)を選択してエンターキーを押下する。
DOS画面に切り替わり、起動するツールを選択する。
MegaRAID WebBIOS
EFI WebBIOS を立ち上げるので、1を入力してエンターキーを叩くと、ようやっと見慣れた画面が表示された。
そうそうこれこれ(笑)。富士通も採用しているLSIのMegaRAID WebBIOS画面。
選択は一つしかないので、そのままマウスでスタートボタンをクリック。
ロジカルドライブ初期化
でましたいつもの画面。ここまでくれば、水を得た魚(←言い過ぎ)で、Virtual Drivesを選択し、
Slow Initializeを選択して「Go」をクリックする。
データは吹っ飛ぶよ?初期化して良いの?という警告が出るので「Yes」をクリックして実行。
300Gのミラーなので正確には時間を計ってはないけど、30分程度経って画面を確認すると、この画面の無選択状態になって終わっていた。
WebBIOSの上部にあるアイコンでEXITをクリックする。
再起動するぞと聞いてくるので、「YES」のエンターキーを押下するとサーバが再起動される。
前回は、OSが生きていたのでWindows2008R2が立ち上がったが、今は初期化が完了しているので起動OS無しとしてこの画面が表示される。 これでロジカルドライブの初期化を確認できた。
考察
それにしてもこのサーバ、2011年製なので11年間稼働し、まだまだ活用しようと思えば使えるサーバだ。確かに、RAIDドライブの一つがクラッシュし、2回ほど交換したが、それでもマザーやその他モジュールは元気なものだ。
今現在、持続性と謳われているSDGsだが、Windows11などはその逆を行く最たるもので、少しでも古いPCスペックではWindows11の必要要件に満たないので廃棄せよと言わんばかりの逆行ぶり。企業として、地球の為にSDGsを謳うのであれば、古い、どうしても処理能力の不足でモジュールを変更しなければならないのであれば、各社共通のプラットフォームで持続性を実現できるようにすべきで、それが出来ないのでなければ、やはり持続性とやらはPマーク維持同様、形骸化するだけだと予想する。
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