USB外付けHDDの小型化
USB外付けハードディスクは、近年2.5インチHDDの大きさと変わらないような小さくて軽い大きさになっている。
昔、ウォークマンがカセットケースと同じ大きさになった時と同じ衝撃を受けた。
また、少し前までは、3.5インチが中に入っている弁当箱のような外付けハードディスクが主流だった。そして電源は大きなACアダプタが必要。ずいぶん便利になったなぁ。
更にはHDDがSSDとなり、重さはほとんど感じない程。本当に中に入っているのか疑うほどの軽さ。実際、容量500GクラスのSSD単体では筐体は2.5インチの大きさだが、中は基盤が半分も入っていないという現実。取付に必要なのでこの大きさになってしまう。密林サイトで鉛筆を注文しても大きな箱で届くの同じく、取付に必要な大きさにしないといけない。なので、さらに進化したM.2というさらに小さなストレージデバイスも登場した。なんでしょうかこの未来感。昔描いていた未来とは随分違うが、いつの時代も現代の文明は違う時代から客観的に見ないとわからないもの。
いわずもがなだが、それは文明だけではなく価値観だったり、自分の成長等も同じ。(←何言ってんだか)
HDDを高さ1mから落下。
閑話休題
そんな小さく軽い外付けUSBHDDだが、手を滑らせて1m程の高さから落下させてしまった。
あちゃ~😣
うーむ。大丈夫だよな、動いて・・・と思いつつパソコンにつなげてみたのですが、蝉のような「ミ、ミ、ミ、ミ、ミ・・・」という奇妙な音しかしません。いつもなら先ずはモーターが回る音がして、回転の反動が筐体に伝わる筈が、それがしない。当然、パソコンにもデバイスとしては認識するがドライブとして出てこない。基盤としては生きているが、どうも打ちどころが悪かったのもあって、プラッタが止まってしまう程の衝撃を受けてしまったようだ(落胆)。まぁでもHDDって1mの高さから落とせば普通壊れるわな。特に2.5インチのプラッタはガラス質でできている事があるから、粉々になる可能性が高い。だが振っても音がしないので、そこまでは行っていない様子。
分解方法
幸いな事に大事なデータは入っていなかったので諦め、HDDを取り出して修理ができないかやってみる事にする。
外付けUSBHDDの側を開けてみる。開けるといっても、開けるようには設計されていない。なので、ネジは一切なし。はめ込み式。
いきなり開けたところの画像。
なので、無理やり開くしかないのか。なのでどこか必ずと言って良い程折れてしまう。
角にマイナスドライバーを突っ込み、テコる事で開ける事ができた。
開けたが、やはり何か所か爪が折れた。
ハードディスクが取れない
上蓋は爪を一つ犠牲にすれば、割合簡単に剥がれるが、剥がした後、今度は下側に嵌っているHDDが取り出せない。
理由は、HDDの固定用ビス位置に爪が掛かっているから。
爪の箇所は写真の通り。なので、その場所にドライバーを突っ込んでテコる。
USB端子が無い方から引き抜く形で、なんとかHDDは取り出せた。
次は、基盤の取り外し。
普通ならこの類のコネクターは簡単に取り外せますが、かなり固い。
ので、基盤の隙間からマイナスドライバーでこじって抜いた。
なんと、ハードディスクが生き返った
異音の正体を見てみようと分解している途中、モーター中心になるネジを一本だけ残し、他のネジを外した状態で異音をもう一度確認しようと電源を入れると、なんと今まで回らなかったモーターが回りだし、ドライブとして保存していたデータが見えるようになった。
おおっ!!
確認の為、何度も電源の入り切りをしてみたが読み書きができる。異音もない。もしかすると、落とした衝撃でケースが歪み、モータが回らなくなっていたのかもしれない。そこでケースのネジを外した事で緩みが発生し、復活したように思われる。
やった!! I DID IT!I DID IT!(ジェレミー風)
・・・と喜ぶのはまだ早い。書き込みテストをやってみると、やはり1T程書き込んだ頃にコピーエラーが発生し、それから間もなく違う異音が発生してしまった。
まぁ、そうだわな。
今度はモーターは回っている状態。最初の異音より酷い音。もうこうなったら復活は100%無理でしょう。潔く諦めます。
ただ、落下などが原因のモータ不動障害の場合、蓋を外さずネジだけ緩めるとモータが回る場合があるので、復旧手段、データサルベージ方法の一つとして有効なのではないか。
異音の原因追及
この記事で動作や音の表現は私の文章能力では到底不可能なので、異音の原因と、事の顛末を動画にしてみましたヨ。
いつもながらに、なんの参考にもならん動画だ・・・。
でも、いつもは見る事が出来ないハードディスクの動きと、一体何がどう音がしているのかを確認できたのは私にとっては収穫かな。
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