雨水タンク設置から1年半
雨水タンクを設置し、1年半が経とうとしている。特にシステム上問題はないが、懸念点がいくつかある。それは汚れにまつわるもの。まずは、タンク内、そして雨水分岐部の状態はどうなっているのかを清掃を兼ねて検証する。
タンクの様子
まずはタンク。錆と泥の堆積がやはりある。屋根からの雨水なので、勿論黄砂や粉塵がそのまま堆積する。そして、ドラム缶内部は防錆処理がされている筈なので安心していたのだが、やはり錆はかなり浮いてきている。
水面が反射して見難いが、底には泥が堆積し、タンク内側は錆が広がっている。水の色は茶色く見えるが、錆の色に染まっているわけではない。外側はなんの変化もない。
ただ、藻類は一切発生していない。光が入ってこないと藻は発生しないのだ。樹脂製の外から水面が見えるような素材だと恐らくは藻が発生してしまうのだろうと思う。
水を抜いてみてみると、この通り泥が溜まっていた。
水量レベルモニタ
見えているような見えてないような。いや、見えてない。恐らくは藻が発生して水面が見えなくなっている。
ここは、当初から計画している通り、レベル確認用のフロート玉を入れる事にする。とにかく、パイプの中を掃除しない事には始まらない。
後にパイプを外し、水で洗い流すと、予想通り管状になった藻がドロっと出てきた。
雨水分岐部
網の効果はあったようだ。葉っぱの破片や虫等がかかっていた。これで凡その遺物の混入は防げていたという事だ。
一つ考えが抜けている所があり、この網自体はスチール製だったのでさびが出ていたという事。防錆処理するかステンレスに替える必要がある。
ピンホールの方はどうか?液だまりを防ぐためにピンホールをわざとつけていたのだが、恐らくは詰まっているだろうと当初より予測していた。
やはり泥が溜まって(赤枠)、チャンバー部のピンホールによる水抜き効果は無くなっているようだ。とりあえず洗浄してみるのだが、ピンホール自体に細かな砂が詰まってしまい、エアーで吹き飛ばしても漏れる事なく水が溜まってしまう。ただ、構造をよく見ると、溜まっても数ミリ程度しか溜まらないので放置でも良いかとも思う。
タンクの錆状況確認
錆の程度を確認したかったので、タンク内を洗浄。
写真ではそこまで酷くなさそうに見えるが、近くで見てみると結構酷い。
これ以上アップにすると、汚物以外の何物でもないので、この辺りにするが、横筋の湾曲部分と接合部分がかなり酷い。こりゃ、錆落しして防錆塗装するしかない。
対策1、タンク防錆処理
タンクの錆を取り、錆チェンジャーで錆処理をする。錆びている箇所をまずは、ナイロンたわしで削り取る。
削り取った後に、錆チェンジャーで錆処理を行う。
この錆チェンジャーは、以前バイクの修理をした時に評価が高かったのと、比較的安価だったのでチョイス。
付属している筆では事足らないので、別の筆を用意。
全量塗りたくって、一日置くとこのような感じになる。
この錆チェンジャーは塗装プライマーの役割もするので、この上から防錆塗料を塗る。
これは色々ネットで物色した中で一番コストパフォーマンスが高かったのでチョイス。
塗る範囲が広いと思ったので、ローラーを買ってみたが、壁等の平面であればいいのだが、ドラム缶内柄は非常に塗りにくい。横湾曲部分用に小さいローラーも用意したが、結局は筆が一番塗り易かった。ただ、塗り難いが、広い部分は綺麗に塗れる事は確か。
結局、3以上回重ね塗りして1.6リッターほぼ全部使い切った。乾燥が早いので、30分置き位で重ね塗りできる。(天候:晴、気温25度位)
対策2、水量レベルモニタ
光が当たらないようにマスクをしてみたのだが、やはり、少しでも日が当たると藻は発生する。なので、簡単に掃除できるように工夫してみる。また、液面が見やすいようにフロート玉をいれる。
まずは、管の変更。水栓チーズと呼ばれる接続部品を使って、上から簡単に掃除できるようにしてみた。
フロート玉を家の中から代替になるものを探してみたのだが、適当な物がなかったので、ネットでガラポン抽選用の玉で代用。
サイズは1.2mmで丁度良かったのだが、ところがどっこい水に浮かない。意味がない。
しょうがないので、中をくり抜きスチロール剤を入れ、エポキシで固める事にした。
ちゃんと浮いた。
管の中を玉が上下に抜けないよう、アルミの針金で抜け止めを付ける。
水漏れ確認
改良する前に溜まっていた水は、別の容器に入れ保存しておいた。と言っても、200リッターも貯められないので少しだけだが、元に戻して水漏れとレベルモニタ管のテスト。
問題無し。蓋を閉めて元に戻して完成。
丁度その日の夕方から雨が降り出し、夜中10時ごろに確認すると満タンになっていた。この雨水タンクの貯水率はものすごいものがある。これぞSDGs!(なんちって・・・恥)
後はソーラーパネルのステー改良と、浄水器設置を予定。
2024年6月1日追記:浄水器設置
ブログ後記:一寸にも足らない戯言
毎年のように日本では災害が続き、ライフラインの寸断による生活難が顕著。だが、日本政府は外国ばかりに目を向け、自分の国には「身を守る行動を」で済ましてしまうと言う災害より酷い事態に頭を抱え、この雨水タンク以外に何かできる事が無いかと模索している。
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