たまに受信されない歯抜けのようなメールがある(Outlook)

幽霊メール。

最近Outlookの問合せが多い。近年のOutlookは安定してきたなと感じ、ユーザにも安心してお勧めしていた矢先の事だ。

メールが受信されないメールがある。受信されないではなく、たまに受信されず、歯抜けのように受信できないメールがあり、仕事上での障害になってしまっているユーザ様。以前はそんなことが無かったとの事だった。なにやらホラーのような現象でもある。だが、そこはウィンドウズ。あり得るのだ。

全てのメールが受信されないのであればすぐに気づくのだろうが、障害として気づかず受信できないのであればそれは困るだろう。重要なメールであれば猶更だ。単純に考えると、違うフォルダにルールで飛ばされているか、容量オーバーでpstファイルが破損し、メール保存が出来ないと思うのがセオリー。

原因は別PC?

原因を追究すべくOutlookを見てみるのだが、別段、設定等で不具合は見当たらない。ファイル数も知れている。OSが不安定な事でもなく、PC自体は1年半程度の使用でまだまだ新しいく安定している。

受信設定はデフォルトの14日間保存。メール振り分けルールは存在したが、特に問題はない。SMTPサーバ名がOutlookデフォルトになってしまっていた程度で(それでも送信は出来ていた)その他は問題が無かった。

メールアカウント再設定についてはこちら↓

こうなるとOutlookデータベースファイルが壊れたのか?と考えてしまう。

次はメールサーバ上の影響を疑う。迷惑メール設定で同様の現象は起こる。レンタルサーバの設定で、迷惑、ウイルスメールのポリシーに引っかかってサーバ上の迷惑フォルダに溜まっている場合がある。この基準はレンタルサーバによってまちまちなので確認する必要がある。

IMAPで同アカウントに接続、メールサーバ上のフォルダを確認するが、迷惑フォルダ自体が存在しない。

うーん。何だろうと眺めていて気が付いた。

14日間保存されている筈のメールが受信フォルダに無い。そして、今、受信したであろうメールが1通だけ見えた。

という事は?

別のパソコンで同アカウント

どうやら、別のパソコンで同アカウントのメールを受信しているらしい。即ち、本人のパソコンが受信する前に別のパソコンで受信し、メールサーバからメールを削除する設定としているとメールは当然無くなるので受信できなくなる。つまり、2台のパソコンでメールを取り合い状態になっているので、歯抜けのように受信ができないメールが出てくる。

確認するとやはり別PCで同アカウントが設定されていた。運用上別PCでそのメールアカウントを受信する必要があったそうで、その別PCの受信設定でメール削除をしないようにする事で、メールが消える現象は解消した。

なにもソフト、アプリが全て悪いわけでは無い。運用も疑って見直す必要がある。

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