前置きが長いので、すぐ解決したい方は、「解消方法」へ
RDSサーバ
リモートデスクトップサーバの構築は何年も行っていて、CALのインストールも、特に躓いた事もなかったのだが、今回は初めてインストールエラーに見舞われてしまい、体調が悪い事も重なって、とても困ってしまった。
OSの再インストール
サーバ構築時、すんなり構築出来る事は稀で、今回も色々なエラーに見舞われ、解消したとしても、最初の時点で出たエラー等を背負ったままサーバを出荷するのはかなりリスクがあるので、その場合は面倒でもクリーン再インストールをする事にしている。
今回は、再インストール後、このRDSライセンスのインストールを行ったのだが、エラーとなってしまった。実は、この現象の前では、RDライセンスマネージャ上で、サーバのアクティブ化自体が出来なくなった原因不明のエラーが発生していたので、この壁を乗り越えられたと思ったら、今度はライセンスが入らないという泣き面に蜂状態に陥って、かなり凹む。
Microsoft CSP
今回購入したライセンスは、ボリュームライセンスから移行した、CSP(Microsoft CSP:永続型ライセンス)で、与えられたライセンス形態は、ボリュームライセンスの2種類のコードではなく、プロダクトキー等でよくある、5桁×5ブロックの以下のようなライセンス番号である。
11111-22222-33333-44444-55555
部類としてはボリュームライセンスなのかと思っていたが、LicensePackになるらしい。
サポートに聞いてみる
ググってみてもこのエラーはヒットせず、ライセンスが供給された365管理ポータルサイトのサポートから問合せ先を調べ、出てきた連絡先に問合せしてみる。
まず、ガイダンスでしつこい程「製品、サービス向上の為、録音、モニタリングする」と繰り返し言われる。辟易しながら、ボタン操作し、その次には、マイクロソフトご用達保留音、
「ピロリロリロリロ♪ ピロリロリロリロ♪・・ジャァ~~ン♪」
が流れ始める。
呼び出し電子音から転調して音楽に繋げる「技」の音楽を聴かされ、どや顔になっている作曲者の顔が目に浮かぶ。以前、何十分とこの音楽を聴かされてながら待った事があるので、既にイラっとする。
今回は、保留音の後、比較的すぐ出てくれたので良かったが、内容を「これこれこうです」と説明すると、「ここは365の窓口だ。どこに連絡してんだ、販売店なら専用の問合せ先がある筈だろ?お前は本当に販売店なのか。」と言われんが如く冷たくあしらわれ、更に凹む。
このサポートから、ここにもう一度連絡しろと言われたのは、マイクロソフトパートナーセンター(https://partner.microsoft.com/support)だが、そのままでは英語サイトになってしまう。日本語サイトは自分で調べろといわんばかりだ。
伝え方も、
と言うあしらわれ方。販売店ならスペルは知ってて当然なんですな。はいはい。
事ある毎に、マイクロソフトは「品質向上の為、録音する。お客様の為に云々、アンケートをお願い」と壊れたBOTのように何度も言われるのだが、駄目な所はこの類の対応なんだよな。
ちなみに、日本語サイトは、https://partner.microsoft.com/ja-jp/supportだ。
急いでいるから電話してんだけどね。
エラーの症状
ライセンスウィザードに従い、いつものようにライセンスをインストールするのだが、
ウィザードは完了していません。
この操作を完了する際、エラーが発生しました。
ライセンスコードは既にアクティブ化されています。
と言うエラーがでてしまう。
勿論、再起動しても、既にアクティブ化されている筈のライセンスもマネージャー上には見当たらない。
解消方法
このCSPライセンス(LicensePack)は、一度アクティベーションすると、RDライセンスマネージャーの自動接続(推奨)では、インストールが出来ないらしい。
なので、このエラーが出た場合は、オフライン認証や、回数制限に引っかかった場合と同じく、電話にて認証する必要がある。
接続方法を電話に変更
接続方法のドロップダウンを「自動(推奨)」→「電話」に変更して「OK」をクリック。
次の画面が表示されるので、連絡先に電話する。
また、しつこい程に言われる「製品、サービス向上の為、録音、モニタリングするので同意するのか」の案内をやり過ごし、携帯の場合は、セキュリティー確保為の音声による番号入力強制された後、ようやく、ボリュームライセンス製品アクティベーションセンターに繋がる。
次のガイダンスとしては、リモートデスクトップライセンスになるので、4を選択する。
すると、すぐにオペレータが出てくれるので、リモートデスクトップライセンスの認証を告げると、まず、ライセンスサーバIDを聞かれるので、面倒だが、そこに表示されている5桁×7ブロックの35桁のアルファベットと数字を、電話で聞き取り間違えられないようにフォネティックコードを使って伝える。
因みに、今回は好感度の有る、丁寧に対応してくれるオペレータだった(喜)
ライセンスサーバIDが伝わったら、次に、ライセンスの種類等を聞かれるので、今回の場合であればCSPライセンス、または、LicensePackと告げ、バージョン、CAL数等を伝えたうえで、ライセンス番号(CSPのプロダクトキーと同じ5桁×5ブロック)を告げる。
ライセンスが正常な事を確認したら、今度はオペレータからライセンスキーパックIDをフェネティックコードで伝えてくるので、一番下の欄に入力する。
すると、今までエラーになっていたライセンスが正常に登録された。
残念なのは、自動で登録した場合、このCSPライセンスであれば数量が「500」になるのだ。恐らくはCSPライセンスの便宜上な理由と、紳士協定的な扱いだと思うが、勿論不正をする訳ではないのだが、ちょっと損をした気持ちになる。
無事、インストールが完了し、次の作業に進めるようになった。ただ、また何らかの不具合でOS再インストールをする場合は、この手間のかかる処理をしなければならないのは少し億劫だ。
考察
日本の物価が上がり、企業、製品、サービスの質もあがっているかというと、逆に下がってコスパは低下の一方。そして、昔と比べて技術も発展している筈なのだが、実際は、住みにくい世の中になっている。昔と比べて便利になったと思うのは、キャッシュレススマホ決済ぐらいか。これも世界から出遅れる事数年。コロナ禍でやっと普及した背景がある。こんな事で景気が上向く筈もなく、期待もできないこの日本で投資といわれてもどうにもこうにも株なんて買う気にもなれない。
パートナー、マイクロソフト、サポート