現在利用しているNTTのCTUはRT-500MIという機種。
今まで、外部からのブロック解除の為、静的IPマスカレード設定で通信できていたのだが、いつの間にか通信できなくなっていて、バージョンアップか何かの拍子にデータが飛んだのか?とCTUにアクセスしてみる。
静的IPマスカレード設定が無い
自分のセグメントのデフォルトゲートウェイでウェブでアクセスする。すると、ログイン画面までは同じだったのだが、詳細設定の中に「静的IPマスカレード設定」項目が無い。
ありゃ?
これがうわさに聞くIPoEってやつか。
中間業者の入ったインターネット接続等では、IPoEへの切替工事はユーザへのメールでの「告知のみ」等で、返事をしない場合は、強制的にIPoEに切り替えられる事例があるようだ。なので、機器も変わっていないし、料金も変わっていないので大体ユーザは切り替わった事に気が付かない。(※本家OCNは必ずユーザからの要望で切り替えられます。)
なので、ユーザ先で設定をしようとしてこの画面になって面食らう。
IPoEなのか、PPPoEなのかを外観から確認する場合は、フロントパネルのPPPランプで可能。
IPoE状態での設定方法
基本、IPoEから以前のPPPoE接続方式に変更する(後述)のが一番手っ取り早いのだが、この状態でも静的IPマスカレード設定は可能。
しかし、このIPoEの場合は、使用できないポートがあるので、その範囲になってしまうのであれば前述のようにPPPoEに戻すしかない。
通常、設定用ポータルサイトは、CTUのアドレスである(初期設定:http://192.168.24.1 id:user, パスワード:user))にアクセスする事で表示されるが、IPoEモードの場合は、更に別のアドレス(http://192.168.24.1:8888/t/)で別メニューが表示される。
※IPアドレス第3オクテットの「24」は初期値であり、各々の環境に合ったアドレスに読み替える必要あり。
左上の1ブロックをクリックすると、以前と同じような画面が表示される。
編集ボタンをクリックすると、詳細設定画面が表示される。
ここで、設定を行えば、IPoEの優れた通信方法を活用しながら今までの機器との通信を復活させることが出来る。だが難点は、前述したとおり使用できるポートが限られている事だ。
インターネット契約で、動的IPアドレス契約の場合は限られたポートしか使う事が出来ないが、固定IP契約ではれば、別設定でのポートフォワーディングによって回避できるそうだが今回は割愛。
もし、使用できるポート以外のポートを登録しようとすると、使用できない旨のメッセージが表示されるが、登録する事は出来る。だが、当然ながら通信はできない。
PPPoEへ戻す方法
これはインターネットプロバイダ窓口へ申請する。申請は各プロバイダによるが、基本電話で、本人確認を行い、例としてOCNの場合は、以下の窓口に連絡し、承認されれば10分ぐらいでPPPoEに戻る。
契約番号が必要なので、Nから始まる番号を用意しておく。また、本人か、血縁者、また、本人が側にいる場合のみ申請が認可されるので注意。
電話するとガイダンスが流れるので、
をプッシュする。
最後に契約者番号を入力せよと言われるので、プッシュで入力し、最後に#をプッシュする。
暫くするとオペレータが出てくれるので、現在のIPoE契約をPPPoE契約に戻してほしいと伝えれば、手続きしてくれる。本人確認のため、生年月日等を聞かれる。
認証されたら、状況によるが、ものの数分でPPPoEにもどるので、戻ったかをフロントパネルのPPPランプで確認する。
切り替え時等に通信切断等も全くない。
PPPoEに戻ったら、以前の設定も復元される。
戻ったら、またhttp://192.168.24.1にアクセスして設定を見てみる。
以前の設定はそのまま復活され、無事通信ができるようになった。
未来永劫PPPoEを使う訳にはいかないが、今回は対象通信機器がIPoEに対応できていなかった為、この処置をせざるを得なかった。通信機器がIPoEに対応してくれるのを待つしかない。
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