突然、アソシエイトポータルサイトにログインできなくなった。
この「一寸の虫にも五分の魂」の名前でブログをやらせて頂いて10年以上。ドメイン取得前でホームページを開設したのは1996年。かれこれ25年程ウェブサイトを立ち上げている。
一応、世間一般的にアフリエイトという広告収入をお小遣い程度で頂いている。筆者紹介ページ内にも、アフリエイトに関して記述を行っている。勿論、如何わしい手段や姑息な方法は一切取っていないと自負している。逆に何かの役に立ててもらいたいという理念の元、このサイトを運営しているつもりだ。
アフリエイトと言っても雀の涙。特にamazonアフリエイトは、半年、1年程経ってやっと支払い下限に達するかどうかというポンコツぶり。
そんな中、amazonアフリエイトのアクセスログ等を見て、少ないアクセスに一喜一憂する事が一つの楽しみでもあった。また、amazonのサービスは秀逸で、配達も数あるネットショップの中でも群を抜いて早いし、キャンセルや不具合の対応も良い。また、サブスクサービスやAWSのIaaSとしても世界最高水準と私も絶賛していて、流石はベゾスと感心しきりだった。
だが突然、そのアソシエイトアクセス解析サイトが見えなくなった。
何度ログインし直しても同じ。まずはブラウザキャッシュをクリアしても駄目。ググると「クッキーを初期化すればいい」という記事があったのだが、全てのサイトのパスワードを設定しなおす事になるのでそれは最終手段として置いておくことにした。
メールをチェック
何かあったのかとメールをチェックする。
私の職場ではISMSの管理責任者として席を置かせてもらっている都合上、セキュリティー、特にメールに関しては目を光らせている。
最近は大手金融サイト、GAFAの名を騙って「アカウントが失効する」や、「情報確認してください」、「支払い方法に問題」等の詐欺メールに不随するランサムウエア、エモテットマルウエアが溢れているので、その類の脅迫じみたメールは当然無視していた。
委託業者ではないが、協業するうえでセキュリティー対策を行うのは至極当然。
ウイルスメールとして表題には[SPAM]ヘッダが付いているので、それを完全に信用する訳ではないが、契約しているレンタルサーバも大手であるし、その中のメール監視システムを凡そは信頼していたので、そのヘッダが付いている場合は、特に自分の詐欺メール判断閾値に沿って慎重に処理していた。
その詐欺メールの中の一つに、以下のメールが届いていた。
受信日時:4月13日
件名:[SPAM] お客様のAmazonアソシエイトアカウントが閉鎖されました - (アカウント名)
お世話になっております。(アカウント名),
Amazonでは本日より、お客様のアソシエイトアカウントを閉鎖し、アカウントの統括に用いられるAmazonアソシエイト・プログラム運営規約(下記リンク)を終結させていただきます。
なぜですか?
Amazonアソシエイト・プログラムの継続的な監視活動の一環として、お客様のアカウントを審査させていただきました。この審査によって、お客様がAmazonアソシエイト・プログラム運営規約(https://affiliate.amazon.co.jp/help/operating/agreement)を遵守されていないと判断されました。
違反内容は次のとおりです。
先日、Amazonはお客様に対し、お客様のアソシエイト・プログラムアカウントに関する違反警告に関するメールをお送りしました。しかしながら、お客様は指定された期間内に応答しなかったか、または警告を受けた内容について適切な対応を行っていただけませんでした。
どうすればいいですか?
コンテンツおよびAmazonマークの使用を停止し、Amazonサイトへのすべてのリンクを速やかに削除する必要があります。
お客様にAmazonアソシエイト・プログラム運営規約を遵守いただけていないため、未払いの紹介料をAmazonから支払うことができません。関連する他のアカウントも、紹介料が支払われることなく閉鎖される可能性がありますのでご注意ください。Amazonはその他一切の権利と請求を留保します。
限られたケースではありますが、この閉鎖に対する再審査を要求できる場合があります。申立に関するヘルプ(https://affiliate.amazon.co.jp/help/node/topic/GACDBRFKVDTXSPTH)で詳細をご確認ください。
Amazon.jpより
身に覚えがないメール内容。最初はアカウント名はどこからか漏洩したものなのか。おかしな日本語。昨今の詐欺スパムメールが溢れかえっているこの状況で、このおかしなメール文章をみて真偽を判断しろと言われても正直難しい。
どうやらこのメールが正規のメールらしい。その中に先日お送りしたメールという事なのだが、調べると、確かに送られてはいた。
受信日時:3月23日 [SPAM] 対応が必要です - お客様のAmazonアソシエイトアカウント - (アカウント名)お世話になっております。 (アカウント名), お客様のアソシエイトアカウントが閉鎖されるおそれがあります。
なぜですか?Amazonアソシエイト・プログラムの継続的な監視活動の一環として、お客様のアカウントを審査させていただきました。この審査によって、お客様がAmazonアソシエイト・プログラム運営規約(https://affiliate.amazon.co.jp/help/operating/agreement)を遵守されていないと判断されました。
当社が審査を完了するには、お客様から、Amazonサイトへの顧客の紹介方法に関する詳細情報を提供していただく必要があります。お客様がAmazonサイトへトラフィックを誘導している手段の詳細を明らかにする以下の資料を5営業日以内に提出してください。• お客様の特別リンクやバナー広告が投稿されているサイトの一覧 • ご利用中の広告サービス • お客様のサイトのトラフィックとそのソースを示すサイト分析ツールのスクリーンショットへのリンク • 紹介料率を促進するために使っているキーワード • 使用しているプラグインやブラウザアドオン • お客様のサイトへの現在使用中のリンク • お客様の特別リンク経由でAmazonサイトに移動するために、顧客の大多数が行うであろうクリック動作をこちらで再現するためのリンクシーケンス • Amazonアソシエイト・プログラム運営規約への詳細情報を参照するためのリンクシーケンス
どうすればいいですか?5営業日以内に違反内容を修正いただき、コンプライアンス要件を満たした後に、作業完了をAmazonカスタマーサービスの連絡用ページ(https://affiliate.amazon.co.jp/home/contact)からご連絡ください。ドロップメニューから「Warning/Information Request Response」を選択し、事案参照コード「83441-JP」をご確認ください。
5営業日以内に対応いただけない場合は、お客様のアソシエイトアカウントの閉鎖や紹介料の差し押さえをさせていただく可能性があります。詳細: 要求される対応に関する詳細情報は、「警告に関するヘルプコンテンツ」をこちら (https://affiliate.amazon.co.jp/help/node/topic/GPPXH5WSX22AUNKR)からご参照ください。
お客様からのご連絡をお待ちしております。Amazon.jpより
判断は不可能
大変申し訳ないが、これはどう見ても本物とは判断できない。
特に「閉鎖」や「更新期限」等の脅迫めいた内容は大半がスパム、詐欺メールだからだ。そもそも、そんなアソシエイト・プログラム運営規約を遵守しないような行為は身に覚えがない。
このメールが届いていたのが3月23日。閉鎖されたのが4月13日。このメール一通で終わり。詐欺メールにある「2通のメールを送った」という嘘の方がまだ気が効いている。
待期期間自体は問題ないが、前述したように、このスパム、フィッシングメールが氾濫しているこの状況で、ユーザになんの注意喚起も行わず重要なメールを1通だけ送信し、開封の確認もなしに未来永劫閉鎖処置、反論は認めないと言う、裁判でいう極刑に値する重い刑罰を下すのは、委託、協業関係のアソシエイトユーザでも理不尽極まりない。通常、裁判では不服申し立てもするが、すでに欠席裁判で最高裁まで行っており、棄却された状態。
閉鎖まで行い、また、未来永劫同ユーザアカウントを廃止する程の厳しい処置を行うのではれば、そのアソシエイトサイトに大きく分かりやすい警告文を表示するのが筋。所謂、執行猶予事態もキチンとした段階、手段を踏まず、分かり難い「罠」のようなメール送り、返事かなったから「はいアウト」と言われたら、誰しも理不尽に思う。
先般、同様の裁判が個人ユーザ間で行われ、予想通り、「規約に則り契約してのであるから、ユーザ側は何も反論する事が出来ない」と言う出来レースと言える位の判決がくだされている。このケースは、大企業として法律を上手く使った防御策が功を奏しているだけであり、では、世間に対して信頼は守れたのかというと、全く逆な事は言うまでもない。
全て規約、法律ではなく、あくまで最終的な落とし所であり、どちらも落ち度はあるので、法的手段に移る前に和解を前提にお互い話し合いをする事が、本来、人間同士の付き合い方じゃないのか。
不正までしてアフリエイトを稼ぎたいとは1ミリも思わない。
違反どころか、amazonの売上に貢献、アクセス増進に一役買っている筈なので、その対価を頂いても何ら問題ない筈。そもそも、不正までしてアフリエイトを稼ぎたい、所謂転売ヤーのような姑息な手を使ってまで得ようとする事は絶対にないし、誓ってそんな事はしていない。
不正をしていない根拠を示せと言う、一時政治家内で流行った「悪魔の証明」をせよと要求が来る。逆にその不正の根拠を示し、不正と言われる通信の日時、内容、アクセス元IPアドレス、アクセス元リファラー等の証拠を示して初めて「閉鎖」と言う判断を下すならまだしも、ろくに調べもせず冤罪を作り出すうようなこのやっつけ仕事ぶりは対応部署の怠慢であり、企業のセキュリティーマネジメントが疎かになっていると言わざるを得ない。いくらawsがISMS27001取得と言われてもね。
スタンフォード監獄実験でも実証されている権力に溺れた看守の行き過ぎた行為に似た事が行われている(所謂ブラック的)のではないかと勘ぐってしまう程だ。amazon側としては、信頼を落とさないようにとの対策なのだろうが、逆に信頼を落としているというまったく持って本末転倒。
結局、できる限りの情報と事情を何度か報告し、誤解、冤罪としてアカウント再開の陳情を行ってみたが、返信がないわけではないが、基本無しの礫であり、頑として未払分没収、未来永劫却下姿勢は崩そうとしなかった。
まさに、一寸の虫にも五分の魂。
愛情の裏返しというものは怖いもので、小さな要因一つですべて裏返ってしまう。
しばしばamazonサービスでは強引な購入勧誘手段を取られていた。取り扱い商品の品質も、過去に偽物の取り扱いがあったり、品質としては決して良いとは言えなかった。でも、そこは自分もamazonファンだったので大目に見ていたが、荒捜しではないが小さな事でも悪い所が目立つようになる。やっぱりな。という思考に180度変わってしまう。人間の感情というものはそういうものだ。
政治家の国会答弁同様、野党の指摘に対して官僚が作った文言を適当に並べ立てのらりくらりかわし、その場の自分達の体裁は保てたかもしれないが、国会中継を見ている国民からの信頼を失う事が理解できない事と同じく、この対応でアフリエイトとしての体裁は保てたかもしれないが、たった一人に対してでも、この冤罪を押し付けたやり口で、amazonへの信頼は大きく失墜する事を考えられないのだろうか。
「一寸の虫にも五分の魂」とは、まさにこの事。
今まで、Amazon Prime会員、Amazon Music Unlimited、Amazon Kindle Unlimited、Audibleのサブスクに加入していて、職場ではAWS導入を先導切って推し進めている私だった。しかし、対企業とのやり取りを、このようなお粗末な「はしごを外され、冤罪に仕立てられる」ような対応を見せられては、安心して業務を継続、立案する事が難しくなるのは当然。壁に耳あり障子に目あり。だれがどこでそのサービスを評価しているのか判らない。Amazonカード等の金銭に纏わるサービスに対しても不信感が増し、更には、最近、amazon利用の他社マスターカードに制裁を加え、自社に流れさせようとする改悪も鼻につく。そんな事で「じゃぁ加入しましょうか」と言う気には到底なれない。
私も人間なので、正直、今までの方向性を修正する事なるだろう。願わくば、この対応がベゾス氏の耳に入り、是正してくれることを願う。
追記:2022年11月某日
Amazon Prime、それに纏わるサブスクは全て退会した。お年玉用に買い与えていたアマチケも廃止。勿論、自身のAmazonでの買い物も停止中。awsも以前よりかは力を抜いている。当然の結果であり、この仕打ちを許す程お人好しじゃない。自サイトでの構築も目論んでいたが、多分しない。というか、するもんか。
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